分科会
高齢者の住まいを考える」分科会

 2015年3月の発足当初、老後の住居に関するアンケートを計画しましたが、その前に高齢者施設の中で最近よく聞く「サービスつき高齢者向け住宅」(サ高住)についてリサーチしています。現在、京都、大津、宇治の41施設をパンフレット、ホームページなどで調べ、特色が少しみえてきました。
 運営は半数が株式会社、専用面積は平均21〜25平方メートル、生活相談と食事付きで月17万円から20万円程度です。看取り、要介護5の人を受け入れる施設もあります。国はサ高住を増やす施策をしていますが、どのように運営されているのか、今後も調査を続けたいと思っています。
2015年度)
 
 近年急増しているサ高住の資料収集と入居者への聞き取りをしました。京都市を中心にした計55施設のうち、半数が株式会社による運営です。個人の専用面積は約24平方メートルほど。費用は家賃、共益費、生活サービス費、食費を合わせて、施設によって幅がありますが、平均すると1ヶ月約17万円ぐらいです。
 「食堂など便利」「関連の病院や施設があって安心」という半面、「株式会社立では撤退する可能性も」「費用が高い」「施設によっては見守りシステムが不十分」など不安もあります。今後はサ高住を中心に見学、聞き取りを続けながら、住まい=家というハードだけでなく、訪問介護サービスなどソフト面も合せて人生の最終ステージを考えたいと思います。
2016年度)
 「戦争に抗するケアの倫理と平和の構想」 を読む会
 
 2016年6月から取りあげたのは、政治哲学研究者、岡野八代さんの近著です。いささか難しい分厚な本に挑戦しました。本著はケアの倫理という概念が人間にとって根源的な問いであり、近代以降の正義的理念の基本的人権につながっていること、民主主義、個人の尊厳を守っていくためにも立憲主義がいかに大切であるかを力説しています。図らずも二冊の御本が戦争に抗する思想、哲学について語った大変意義深い本でした。
 「戦争とジェンダー」 を読む会
 
 2015年10月から始めました。本書は若桑みどり著。本書の副題は「戦争を起こす男性連盟と平和を創るジェンダー理論」。著者は現代の最大の危機は「戦争」であり、戦争を生みだすのは家父長制国家と指摘しています。
 「生き延びるための思想」 を読む会

2014年9月から始めました。「死ねための思想ではなく弱者が弱者として生き抜く」という難問に挑んでいる本です。普段なかなか読めない本を読むには、こういう読書会は一つの方法だと思います。
 上野千鶴子著
家父長制と資本制」 を読む会 
 
資本制がもたらす戦争や世界情勢の変化、ゆるがない性別役割分業、女性差別に声をあげた第1期フェミニズムの動きなどが書かれ、多くのことを学びました。上野千鶴子著
 「ケアの社会学」 を読む会 
  2011年12月にこの分科会の呼びかけをして、それに応じて集まったのが18名。2012年1月20日からほぼ毎月、時には月2回の読書会を持ちました。
 何しろ2段組み、500頁ぎっしり、内容の詰まった本です。この本は18章からなっていますので、1章づつ各自が分担し、レジメを用意して発表する形式にしました。この本は上野千鶴子さんが10年以上にもわたって調査研究してこられた集大成ともいえる本です。副タイトルに「当事者主権の福祉社会へ」とあり、まさに当事者そのものになりつつある私たちは、この本からたくさんのことを学んでいます。社会学的な難しい表現に、一同初めは馴れませんでしたが、読み進んでいくうちに意味も把握できるようになり、議論も活発になってきました。2月に最終章を読み終えます。毎回出席率も高く、熱心な皆さまに、私も背中を押されている感じです。最期までいけば、冊子を作る予定です。

地 方 分 権 分 科 会  
 1995年に発足。以後,年1回のペースで西村先生をお招きして勉強会を開いた。
 昨年8月には「後期高齢者医療制度と社会保障」というテーマで開催。その中でいま話題になっている「後期高齢者医療制度」については「@誰が社会保障費の負担をするのか Aなぜ社会保障の中で医療費を拡大できないのか B企業の負担はこれ以上拡大できないのだろうか」などという議論がだされている。
 今後の高齢者医療制度の目指すものとして。終末期を自宅で看取るためには,@総合診療医の育成 A看護や介護の連携に加えてチーム組織力を持つ病院の力が必要 B重複投薬や薬剤の相互作用の防止 疼痛緩和の麻薬の管理などを担当する薬剤師の役割を評価すること C医療従事者,介護・福祉サービス間で連携して患者の情報を共有する動きを評価するべき。 などが強調された (村岡洋子に代わり松島報告)